衛星データから農業を支援するサグリ、10億円調達で大きな期待

農業とデータ

衛星データを活用して農家を支援するサービスを提供する「サグリ(兵庫県)」は約10億円を調達したと発表しました。期待事業の1つは、衛星データから土壌の状態を分析し、農家は必要な分だけ肥料を散布することで温暖化ガスの削減に繋げ、農家は温室効果ガスの排出削減量を売買する「カーボンクレジット」として企業などに売却を行うサービス。二つ目は、農地を手放したい農家と、農地を集約して拡大したい農業法人をマッチングさせて成果報酬を受け取る事業です。

HOPIUSの希望の解釈
農業に従事する人口が減っていることは社会課題の1つですが、危機感を持つスタートアップなどの優秀な人材流入やテクノロジー使った生産性向上などの事例が増えてきています。
ご紹介したサグリ社の事業は、これまで生産活動における延長線上の改善ではなく、農業のあり方自体を変化させる可能性を秘めた、産業の大きなパラダイムシフトを感じさせるものです。SDGsという追い風と価値観の変化の中で、狩猟採集の時代以降、稲作から太古より人間を支え続けた最も重要な営みである農業も、人間にとってだけでなく地球にとってもより良くアップデートしていくのかもしれません。

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記事の著作権 : 日本経済新聞

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