重機を使わない手壊しでの解体。建材を再利用する新しい潮流

法律家・水野祐氏は都市の再生において廃棄物と見なされてきた建材を、資源として再活用する視点が不可欠であると述べています。欧米では、循環型経済を推進する法制度が進展しており、日本でもスクラップ&ビルド型(老朽化したものを廃棄し、新しいものに置き換えること)の都市開発から脱却し、地域コミュニティと自然環境を再生する在り方への転換が求められています。
日本でも収益性の高い新築マンションが都市部にどんどん建設される一方で、収益性が見込めない老朽化した建物の維持・解体が問題になるなど、社会課題の1つに繋がっています。
そのような中で、老朽化した建物を全て廃棄する考え方ではなく、利用できる建材はリユースする方針は大きな流れになるのかもしれません。海外では法律の制定が潮流のきっかけのようですが、日本の法令においても今後検討に上がることが期待されます。