教育先進国フィンランドで、「紙とペン」への脱デジタル化
近年、学校教育のデジタル化が急速に進展し、世界中の教育現場に変化をもたらしています。教育の質の高さで定評のあるフィンランドの公教育制度もこの流れに乗り、多くの学校で生徒にノートPCを無償で配布するなど、先進的な取り組みが行われてきました。しかし近年、学力低下の問題から、より学習に集中できる紙とペンに回帰する動きが生まれつつあります。
日本でも2020年から小中学校で1人1台の学習用端末が配備されました。さらに生成AI技術が登場し、教育環境はますます変化を求められています。IT活用とうまくバランスをとりながら、子どもたちの「ウェルビーイング(心身の健やかさ)」も重視した新しい学びの形について、日本でもより議論が広がっていくことが期待されます。