ビルの終活?解体前のマンションをまるごとアートに

解体予定の10階建てマンションを活用したアートイベントが開催され、予想を超える反響を呼びました。 建物の最期を創造的に彩る「ビル終活」として、全50室が様々なアーティストによって作品に変貌しました。
高度経済成長期に建てた建物が老朽化が日本全国で発生し、コストの高騰や人員不足なども相まって、解体待ちの建物が社会問題化しています。このような建物は賃貸収入もなく、周辺エリアの人流の低下やにぎわいの喪失など、さまざまな経済損失に繋がります。
そのような中で、逆転の発想で解体待ちという条件を活かした今回の活動は、アーティストの新たな表現の場・経済的な効果・利用するユーザーの新たな体験と「三方よし」の素晴らしい仕組みのように感じます。今後、様々な他の社会問題についても新しい視点で捉え直すことで、今回のような前向きな解決方法を人類は見出せるのではないでしょうか。