届くのは壊れたおもちゃ?修理で育む子どもの成功体験
イギリスの企業が壊れた電子機器を修理して遊べる、子ども用の「修理キット」をサブスクで提供しています。修理キットには、レトロなゲーム機などの壊れた電子機器と修理の工具が入っており、修理方法は動画で学べます。子どもたちがガジェットの仕組みを理解したり、課題解決能力を育んだりできるように設計されており、修理スキルの習得と成功体験を積むことできます。
これまでの企業の製品は、例えばネジ穴を隠したり特殊な設計をすることで、故障時にはあえてDIYで修理させずに買い替えを促すよう設計されていたものもありました。そのような中、欧州では「修理する権利」が認められ、バッテリーの交換ができるような法案が可決するなどの潮流が起きています。
しかしながら、法律で制定されていても文化や常識が変わらなければ、実質的な行動は変わりにくいともいえます。そこで、頭が柔軟な子どものうちに修理できる技術と修理できる常識を得ることで、例えば今は数年おきに買い替えているスマートフォンも”自分で修理やアップデートしながら数十年は使うもの”という当たり前に変わっているかもしれません。