障がいある人と学生たちでデザインした自販機を、渋谷区内で設置

東京・渋谷区内に拠点を置く企業・大学・区が協働し、地域の社会的課題を解決していく公民連携制度があります。今回は障がいのある人と、デザインを学ぶ学生との共創で生まれたデザインを採用した自動販売機を渋谷区内に順次設置することで、障がいのある人たちの活躍を紹介し、自動販売機の収益の一部を福祉作業所へ還元するとのことです。
障がい者は歴史的に、強く虐げられ差別される生きづらい厳しい時代が長く続いていました。人権を広く・深く考えていく民主主義の発展と、生きるための衣食住の水準を圧倒的に推し高めた資本主義の駆動によって、人類の次のステージとして、マイノリティの方々にもスポットライトを当てる動きが出始めたとみています。その点について、我々近代人は誇りにも思って良いのではないでしょうか。
そのような中、従前のような健常者の労働力を単純に置き換えるのではなく、障がいある方々のアート作品などで独特な世界観やむしろ強みの特徴を広げていく素晴らしい動きが見られますが、まだまだ一般的な常識とまでは言えない状況です。誰もが目につきやすい自販機という場所で障がいある方々の活躍に触れることで、誰もがイキイキと共存していける未来の世界に向けて進んでいく一歩になるのかもしれません。