新しい企業経営?余剰資源を寄付に変えるデンマークの営利企業

デンマークの営利企業「1508」は、資本主義の経済成長至上の考えに挑戦し、これからの経営のあり方を模索し実践。毎月の売上が一定を超過した分の利益や資源を、直接的な利益に関係がないウェルビーイングのプロジェクトや寄付に投下しています。
営利企業である会社は利益確保の観点は非常に重要です。利益は人間でいう食糧や空気のようなもので、枯渇すると文字通り息絶えます。ただ他方でどれだけ大きな企業であっても際限がない経済至上主義に陥っていると感じており、「+20%の成長の次は+30%、+30%の次は+40%。その次は2倍・・」と無限に引き上がる企業としての目標に疲れを感じている人も多くいるのでしょうか。
また企業の無限の成長神話を支える原資は、(大きく見ると)土地やエネルギーなど地球の有限な資源を使っており、構造的な論理破綻を指摘する論調もあります。そのためこれまでの経済活動の良い面と課題面を見定め、どうように昇華させていくかが今後の人類の超えるべき課題であると考えており、今回の取り組みはこれからのより良い未来によって示唆に溢れる内容なのかもしれません。