気候変動を「仕事」にする──新時代の新たな学問とは

イギリスの大学が2026年9月に「気候正義(※)」に特化した学部を開設。背景には、環境保護に貢献する仕事に必要なノウハウと能力を示す「グリーンスキル」の需要が、学ぶ若者からも、採用する企業側からも高まっているためです。
(※)気候正義とは、気候変動をめぐって、経済的に貧しい国や脆弱な人々が偏った影響を受けているという「不平等」を解消し、環境負荷の公平な分配を目指す概念のこと。気候変動の被害を最も大きく受けるのは、経済的・社会的に脆弱な立場の人々であることが背景にある。
「経済が変われば文化が変わり、そして環境も変わる」──そんな考え方があります。
今回注目すべき視点は、環境保護に関するスキルが企業側からも求められ始めているという事実です。日本でも京都の大学で関連講義が行われるなど、その広がりは徐々に見え始めています。将来的には、プログラミングスキルと並ぶように「グリーンスキル」が重宝される時代が来るかもしれません。
※コメントは最大500文字、3回まで送信できます