「遊ぶな」から「もっと遊ぼう!」へ──看板が変えた街の風景

ロンドンでは「No Ball Games(ボール遊び禁止)」の看板を、住民参加型で「More Ball Games(もっとボール遊びを)」と書き換え、バスケットゴールを設置するキャンペーンが始動。この取り組みにより、子どもたちの外遊びの機会を約56万人に拡大し、公共空間での遊びを通じて子どもたちのウェルビーイングを促進しています。
「日が暮れるまでのびのびと遊ぶ子どもたちーー」。そんな風景が減っているのは、日本だけでなくロンドンでも同じようです。
このキャンペーンが秀逸なところは、一方的に進めるのではなく、議会の支持を得て政治を巻き込みながら取り組んでいる点。そして看板をただ取り替えるのではなく、「No」の上から「More」の文字を被せることで、ユーモアとメッセージ性のある印象的な見せ方にしている点です。
球技スポーツには騒音や事故リスクといった課題もある一方で、アスレチックにはない“チームとしての一体感”を味わえる良さがあります。ロンドンの事例を参考に、日本でも無料で自由に遊べる環境が広がっていくことを願います。
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