ファストファッションを規制する。フランスの画期的な挑戦

フランス上院が、毎日数千点の衣服の商品を投入する極端なビジネスモデルを「ウルトラ・ファストファッション」と定義し、規制する法案を可決しました。広告の禁止や環境負荷に応じた課税で、持続可能な消費への転換を目指すものです。
「ウルトラ・ファストファッションだけを対象にするのは不十分だ」
「顧客ニーズに応える商品を提供し、地域の雇用や経済を支えていることの何が問題なのか」
こうした多様な“正しい”意見が容易に想像できる法案であり、課題は依然として残されています。
しかし一方で、「不要な服を大量に抱え込み、最終的に大量廃棄され、深刻な環境破壊につながっている」という根本問題への対応としては、大きな対話と前進といえます。経済にブレーキがかかる恐れのあるなかで、この法案を通過させたこと自体、政府にとって大きな困難を伴う勇気ある決断だったのではないでしょうか。
HOPIUSとしても、今後の動きを注視していきたいと思います。
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