料理の力で国境を越える。「移民」から「住民」になる希望のレストラン

バルセロナの社会的レストラン「Mescladís(メスクラディス)」は、在留資格を持たない移民や困難を抱えるアフリカの人々などに、調理やホスピタリティの研修を提供し、地域社会との自然な交流と就労への道を提供。実践研修の後、卒業生の約7割が再びメスクラディスに戻ってスタッフや指導者として活躍するなど、自立と希望の循環を生み出しています。
日本ではまだ身近に感じにくい「移民」という存在。しかし、迫害や戦争・紛争など、自らの意思ではどうにもならない理由で移住せざるを得ない人々がいます。アフリカやウクライナなどから来た人々を、前向きなエネルギーの輪の中に迎え入れるスペインのレストランからは、多くの学びがあります。
日本だけでなく外国人排斥の声が世界各地で高まる一方で、多様な視点から課題をとらえることの重要性を改めて感じます。楽しそうに働く人々の姿から、日本の移民についても少しだけ考える機会になれば嬉しいです。
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