【ご案内】ホープスタディツアー in 福島(3/28–29 開催)

みなさん、こんにちは。代表理事の栁澤です。
ホピアスから「ホープスタディツアー in 福島」のご案内です。
半年報告会でいただいた「希望を現地で体験として感じたい!」 という声から生まれたこの企画。
ホピアスの記事を読んでくださっているみなさんからは、「読むだけで気持ちが前に向く」「行動のヒントになる」という声を多くいただきます。
今回はその一歩先へ。“現場に足を運ぶことでしか得られない学びと出会い”を共有する2日間です。
ホープスタディツアーのテーマ
「希望と循環」──震災から15年。福島の現場から学ぶ2日間
旅の最初は、“震災とは何だったのか”を現地で確かめるところから始まります。記憶が風化しつつある今、実際に歩き、見て、聴く体験は大きな意味を持ちます。
2日目には、“天災”と“人災”という二重の困難を乗り越えてきた土地と人々の声に触れながら、自分の価値観や生き方を見つめ直す時間をつくります。
そして、福島で育まれた「恩送り」という良心の循環システムを体験し、「これから自分はどう生きるのか?」を考えるフィールドスタディです。
企画に込めた想い
私は震災直後、仙台でのボランティア活動や物資支援、いわき市の仮設住宅での睡眠講座など、自分にできる形で関わりました。その一方で、「その後の時間」を現地で見届けてきたわけではないという思いも残っていました。
そんな中、ホピアスメンバーであり福島在住のジャーナリスト・藍原さんが書いたNPOチームふくしまの記事に深く心を揺さぶられました。

震災で絶望を見た福島で、その経験をもとに「支え合いの新しい仕組み」が育ち、未来へと広がり始めている
それは、資本主義だけでは補えない社会のバランスを取り戻す大きな力でした。
今回のホープスタディツアーは、震災からの“命をつなぐ知恵”と、希望の循環を現地で学ぶための旅です。
企画は、福島で20年近く取材を続けてきた藍原さんと、元大手旅行代理店でエコツアーを手がけていた大符さんを中心に進めています。
どんな方におすすめ?
- 震災を「正しく知る」体験をしたい
- 恩送りや希望の循環に関心がある
- 子どもと一緒に“命”や“支え合い”を学びたい
- 自分の生き方を問い直す時間がほしい
- 社会の仕組みに新しい可能性を見出したい
※内容の特性上、小学生以上(特に高学年〜大人向け)を対象とします。
小学生以下は安全面から今回は対象外となります。 もちろん、大人のみの参加も大歓迎です。
初開催のため、最大18名でゆっくり学べる設計にしています。
半年イベントでアイデアを出してくれたのは、子どもを持つお父さんたちでした。
「子どもと一緒に、命の尊さや社会のつながりを学びたい」という声が多く寄せられ、この企画の原点になっています。
ホープスタディツアー in 福島|2日間プログラム
Day1|3月28日(土)
10:00|JR福島駅集合 → マイクロバスで浜通りへ
■ 浪江町立請戸小学校〈震災遺構〉


津波の被害が残る校舎を訪れ、現地ガイドの案内とともに
“全員が生還した学校”の避難判断や「命をつなぐ知恵」を学びます。
果てしなく広がる太平洋から300メートルしか離れていない「震災遺構 浪江町立請戸小学校」。2階建ての校舎は地震によって引き起こされた15メートルを超える津波に飲み込まれました。壁が落ちた教室や大きな金庫が転がる廊下、曲がった時計盤などが、その衝撃の凄まじさを物語ります。震災遺構となった現在は当時の様子を捉えた動画や、地区のジオラマなどが展示されています。
■昼食
地元のお料理を予定しています。
■大堀相馬焼 絵付け体験


浪江町の伝統工芸・大堀相馬焼の絵付けに挑戦します。
震災から10年後に町へ戻り、再び窯を開いた職人たちの歩みを感じられる時間です。
■東日本大震災・原子力災害伝承館


語り部講話と展示を通じて、震災の記録・復興の歩み・防災の学びを深めます。
東日本大震災・原子力災害伝承館は、福島県双葉町にある施設で、地震、津波、原子力災害という複合災害の記録と教訓を後世に伝えることを目的としています。映像や資料展示、フィールドワーク、語り部による講話などを通じて、当時の被害や復興への取り組みについて学びます。
■ 夕食・宿泊
夜は福島市内のホテルに宿泊します。夕飯は自由参加ですが、福島市ならではの名物を皆さんで囲めればと考えています。宿泊は推奨ホテルをご案内します。


Day2|3月29日(日)
福島駅西口に集合し、NPOチームふくしまの現場へ向かいます。
■ お互いさま倉庫「コミュニティフリッジひまわり」視察
必要な人が人目を気にせず、食料や日用品を受け取ることができる“やさしさの仕組み”を学びます。
福祉作業所との連携による雇用創出など、支援と自立を両立させる新しい地域モデルにも触れます。

■ 昼食:「お互いさまチケット」を配布する恩送りのパン屋さんでテイクアウト
「お互いさまチケット(※1)」を実際に体験します。パンをテイクアウトして、午後、ワークショップなどを行う場所で昼食をいただきます。藍原さんおすすめの福島市内のコーヒーも用意する予定です。
(※1)「お互いさまチケット」:店舗や事業所などで、来店者が他の誰かのために代金を先払いしてチケットを購入。そのチケットをメッセージとともに店頭に掲示します。後からその店や事業所を利用した人が、チケットを利用して無料、または低価格で商品やサービスを購入したり、食事をしたりすることができる仕組みです。近年、子育て家庭やひとり親家庭、経済的に困難を抱える家庭の支援のため、全国で「子ども食堂」が多数運営されていますが、「お互いさまチケット」は、店舗等が子ども食堂と同じ機能を持つことが可能になります。

■ NPOチームふくしま代表理事 半田さん講話
NPOチームふくしま代表・半田さんより、「恩送り」と「希望の経済」について伺います。
お互いさまチケットとお互いさま倉庫 コミュニティフリッジひまわりの活動は地域資源となり、お互いさまの街、誰にでも優しい街へむけて、福島市だけでなく全国各地、海外までも広がって、花を咲かせ始めています。
■ ワークショップ
旅で感じたことを表現し、 「希望と連帯」を可視化するアウトプットの時間です。ワークショップは皆さんが深く考え心地よく対話し、表現できる場作りを設計します。
ファシリテーター:ジャーナリスト藍原寛子さん

■16:00頃 解散(福島駅)
※福島駅から東京駅まで新幹線で約1時間半
■「ホープスタディツアー in 福島」 参加費用
大人:29,800円(税込)
※移動・宿泊は各自手配
■参考
- 東京〜福島 往復:18,820円
- 宿泊:8,500円(朝食付き)
- 夕食:3,000円程度
※旅行業法の関係上、往復の新幹線は各自で予約をお願いします。宿泊については推奨ホテルをご用意していますので、お申し込みいただいた方へ個別にご案内します
■参加お申込みについて
準備・調整の都合上、第一次募集期間として、2026年1月24日(火)までに下記フォームにご入力ください。
HOPEフィールドワーク in 福島|参加申込み:https://forms.gle/U5Ryc7Ce26GHGPHQ7
- お名前
- 参加人数
- 同伴者のお名前(いる場合)
- お住まいのエリア
- 参加意向(参加したい/検討中/興味あり)
※第一次募集後も、空き状況や内容の調整が可能な場合は、引き続きご相談をお受けします。
「少し迷っている」「まずは話を聞いてみたい」という方も、どうぞお気軽にご連絡ください。
質問や不安な点がある場合も、遠慮なくご相談ください。
福島の現場で、みなさんと深い学びの時間をご一緒できることを、心から楽しみにしています。


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